Destino-sailing

セーリング競技規則やレース運営を中心に、セーリングライフについて書いています。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

航路権 規則17

今回は「基本の基」でひっかけ問題(以下、再掲)に出てきたルールについて。 E 上マークからサイドマークへ激しく上り合いして帆走していたところ、前を帆走する艇に追いついたので、風下側の2艇身の位置にオーバーラップしたところ、風上艇がかなり風下側…

スターボ!と下!・・・なんて言う??

ところで、「スターボ!」や、「下!」というスタート時や通常レグの帆走での声かけは、しなければならないものではありません。 基本的にはしなくていいです。 (声かけしなければならない規則については、また別の回で。) でも、主張を伝えたいシーンはあ…

基本の基~スターボ!と下!~続き③

図らずも、基本の基が③まで来てしまいました。基本は大事なので仕方ないです・・・。 さて、前回までは避ける、避けさせる、避けなければならない、という話でした。(避けなければならない規則は他にもあるので、それは別の回にまとめて復習したいと思いま…

基本の基~スターボ!と下!~続き②

基本の基のA節航路権には、もう少し続きがあります。 13 タッキング中 艇は、風位を超えた後クロースホールドのコースになるまでは、他艇を避けていなければならない。この間、規則10、11および12は適用されない。2艇が同時にこの規則に従わなければならない…

基本の基~スターボ!と下!~続き

前回の続きです。 復習かねて、クイズと回答を再掲します。 以下A~K、自分が艇団の中盤でマークラウンディングしている中でのケースをイメージして考えてみてください。 ※マークは上・サイド・下マークが風位に対して適正に設置されている。 ※風速8~10knot/…

基本の基~スターボ!と下!~

RRSの基本構成の回でも紹介した超基本のところに入ります! 第2章 艇が出会った場合 A節 航路権 ヨットに乗り始めて、一番初めに教わることは、この航路権かと思います。基本の基。 ディンギーであれば、スロープから艇を浮かべて乗り込んだ瞬間から、このル…

スポーツ倫理

RRSの第1章には、主に倫理的な原則が記載されています。 JSAF主催のルール講習会では、スポーツマンシップについて必ずある程度の時間を割いてレクチャーがありますが、毎改正毎に具体的かつ厳格な規則に変化している背景をがあるからだと思います。 支援者…

支援者について

さて、支援者もごみのポイ捨てだめですよ。という話を前回しましたが、では支援者って誰?を見てみましょう。 支援者という言葉は定義されています。 定義 支援者 以下に該当する人物を支援者という。 (a) 競技者に物理的または助言的サポートを提供する、ま…

RRSの基本原則

RRSの基本原則は以下の2つ。 言わば、「人間性を高くもってセーリング競技に関わりましょう。」です。 基本原則 スポーツマンシップと規則 セーリング・スポーツの競技者は、守り守らせる一連の規則により統制されている。 スポーツマンシップの基本原則は…

RRSの基本構成

ブログをこのテーマで書こう思った理由の一つは、セーリング競技に関わる多くの人に、ルールをもっと理解して参加して欲しいと思っているからです。 接触事故での怪我や、艇の損傷は、悲しいという言葉を超えています。 また、無知により翻弄される選手も、…