運営
オリンピックが終わって、ずいぶんと更新を怠ってしまいましたが、気持ちを入れ替えて書いていきます! さて、今回は抗議の権利の回にも書いた規則60の権利の2つ目、救済要求について確認していきたいと思います。 60.1 艇は次のことができる。 (a)他艇を抗…
権威あるレガッタでは、抗議が多数出るのは当たり前のことです。 今回のオリンピックもいくつも出ていますが、通常の国内のレガッタではレアな抗議が出ていたので、こういうケースが無いとなかなか紹介できない規則について書きたいと思います。 それは、テ…
東京オリンピックが始まりました。そして今日からセーリング競技がスタート! リアルタイムで超高性能カメラの映像をライブで見ることが出来るなんて、今回のオリンピックが初めてです。 各艇にリアルタイムライブ配信用のカメラが積んであって、空中からの…
レース信号旗はRRSの一番初めに見開きのページがあり、視覚信号の上げ下げの時に定められた音響信号を使う規則が記載されています。 旗はただ上げれば良い訳ではないので、特に各旗の音響信号についての短音・長音・回数は、よく確認しましょう。 選手側から…
前回のクイズの回答と解説をしたいと思います。 QUIZ1 下図A艇・B艇それぞれはスタートしたか? ANSWER これはコースの帆走の糸の原理ですね。 A艇はスタートしました。 以前書いたフィニッシュのところ(28.1(b))もそうですが、航跡を示す糸が各マークを…
フィニッシュといえば、順位です。成績です。スコアリングです。今回も運営寄りの内容ですが、最後にまとめクイズもありますよ。 35 レース・タイム・リミットと得点 1艇がスタートし、コースの帆走をして、タイム・リミットがある場合にはそのレースのタイ…
前々回の②コース帆走~レース委員会ができること~で書いた最後の一つ、コース短縮について書いていきます。 まず、コース短縮できる時とは?が、以下。 (再掲) 32 スタート後の短縮または中止 32.1 スタート信号後、レース委員会は以下のいずれかの理由に…
さて、今回はコース帆走中にレース委員会が出来ることについてまとめたいと思います。 前回書いた通り、出来ることは以下の4つで、それぞれの条件も書いておきます。 コースの短縮:32.1(a)(b)(c)(d)に該当する場合+予定されたその他のレースを実施するため…
今回は、「レースの帆走」を構成する以下の3つの部分の内、「コースの帆走」についての話です。 レースの帆走=スタート+コースの帆走+フィニッシュ (再掲) 定義 コースの帆走 艇がコースの帆走を行うとは、プレスタート・サイドからスタートするために…
なんだか酷いタイトルですね・・・(笑) 後編は、 30.1 I旗規則 30.2 Z旗規則 30.3 U旗規則 30.4 黒色旗規則 について、整理したいと思います。 I旗規則とそれ以外の大きな違いは、いてはいけない場所の範囲です。 前回も書いた通り、上図の通り、I旗規則は…
リコールとスタートペナルティーも言わずもがななルールですが、大事なところですので確認しておきます。 29 リコール リコールには2種類あります。 29.1 個別リコール 29.2 ゼネラル・リコール 30 スタートのペナルティー スタートのペナルティーは4つあ…
前回記載の通り、RRSでは レースの帆走=スタート+コースの帆走+フィニッシュ と整理されています。 「大会への参加」はまた違うカテゴリーになりますが、レースの帆走については、第3章にまとまっています。 レース運営に携わる際、この部分は基本的かつ…
推進方法のOKなこととNGなことを書きましたので、関連する付則Pという規則(前回もちょっとだけ紹介しました)についても確認しておきたいです。 が、その前に、そもそも付則とは何か?を先に。 RRSの基本構成の回でも少し触れましたが、付則とは、付帯的な…
今回のルール改正で、障害物における規則に、以下が追加されました。 20.4 声かけの追加要件 (a) 声かけが聞こえないかもしれない状況の場合、艇はタックするためのルームが必要であること、または声かけに応じることを、明確に示す信号もまた発しなければな…
一番小難しい規則18の主要部分が終わりました。 が、もう少しだけ補足があるので、ここまでやっつけてしまいましょう。 18.3 ゾーン内で風位を越える場合 ポートに見て通過するマークのゾーン内で、艇がポート・タックからスターボード・タックに風位を越え…
前回からの流れもあり規則18「マークルーム」について触れていきたいと思います。 その前に航路権の回でも触れたそもそもの話、レース中、マークにおいての大前提の規則がこちらです。 31 マークとの接触 レース中、艇は、次のいずれかのマークと接触しては…