第2章
今回のルール改正で、障害物における規則に、以下が追加されました。 20.4 声かけの追加要件 (a) 声かけが聞こえないかもしれない状況の場合、艇はタックするためのルームが必要であること、または声かけに応じることを、明確に示す信号もまた発しなければな…
さて、障害物でのルームを求める「声かけ」をされたらどうするか、という話です。 相手が「そこは声かけするところじゃないよ~」という声かけをしてきたとしても、声をかけられたら応じなければならないことは前回書きましたので、その続きです。 20.2 応じ…
続きです。航路権艇は障害物のどちら側を通過するか選ぶことが出来ます。 障害物をベアして避ける時のことを前回書きました。今回は、障害物をタックして避ける場合についてです。 すごく紛らわしいので、注意して読み解きましょう。 20 障害物においてタッ…
さて、本題に入りますが、少し難しいので、一つずつイメージしながら読み解きます。 19.2 障害物においてルームを与えること (a) 航路権艇は、障害物のどちら側を通過するかを選ぶことが出来る。 風上航でのポートタックで近い位置でオーバーラップしている2…
規則19、障害物においての規則が適用される場合について、前回、中略してしまった部分含めて再掲します。 19 障害物を通過するためのルーム 19.1 規則19が適用される場合 規則19は、障害物における2艇間に適用される。ただし、次のいすれかの場合を除く。 (a…
前回が、「避けていなければならない時」の話でしたが、その中の一つ、規則19は障害物を通過する時のルールです。 こちらは、マークルームの規則と同じく、2章のC節に含まれます。まずは定義から。 定義 障害物 艇がそれに向かって真っすぐに帆走していて、…
今回は、あちこちの規則に散見されるものの一つ、「避けていなければならない」をまとめて紹介します。 1つ目のグループは、基本の基でやったところ。復習です。 A節 航路権 10 反対タックの場合 ポート艇がスターボード艇を避けていなければならない。 11 …
やっと本題のマークルームを与える/もらうところです。余計なことは既に取り払っていますので、本題はここだけです。 18.2 マークルームを与えること (a) 艇と艇がオーバーラップしている場合、外側艇は内側艇にマークルームを与えなければならない。ただし…
さて規則18が少し複雑なので分かりやすく説明するために、この規則が適用されない場合等、つまりマークルームを与えなくて良い場合についてを、先に挙げておいてしまいます。しかし、その与えなくて良い場合も複雑なので、先に割り切ってまとめてしまいます…
何度も書いていますが、規則18「マークルーム」はマーク周辺に関するルールが記載されています。 マーク周辺とは、ゾーンに入るところあたりから始まります。「あたり」というのは、そこがゾーン内なのか、ゾーン外なのか、という点が絡んでくるケースがある…
マークルームの定義の再確認です。 マークルーム 艇が求められた側でマークを通過するためのルーム。また、 (a)艇のプロパー・コースがマークに向かって近づくことである場合、マークへ帆走するためのルーム。 (b)マークに接触することなくコースの帆走に必…
前回からの流れもあり規則18「マークルーム」について触れていきたいと思います。 その前に航路権の回でも触れたそもそもの話、レース中、マークにおいての大前提の規則がこちらです。 31 マークとの接触 レース中、艇は、次のいずれかのマークと接触しては…
前回も出てきた以下の定義。 クリア・アスターンとクリア・アヘッドはわかると思いますが、オーバーラップは簡単そうで実はややこしい。 定義 クリア・アスターンとクリア・アヘッド、オーバーラップ 艇体および正常な位置にある装備が、相手艇の艇体および…
小難しい規則17の続きです! さて、規則17のルールが除外される状況についてが規則17の後略部分に書かれています。 (前略)ただし、その風下艇がプロパー・コースより風上を帆走することにより、直ちに相手艇の後方となる場合を除く。(後略) 規則17のケー…
今回は「基本の基」でひっかけ問題(以下、再掲)に出てきたルールについて。 E 上マークからサイドマークへ激しく上り合いして帆走していたところ、前を帆走する艇に追いついたので、風下側の2艇身の位置にオーバーラップしたところ、風上艇がかなり風下側…
基本の基のA節航路権には、もう少し続きがあります。 13 タッキング中 艇は、風位を超えた後クロースホールドのコースになるまでは、他艇を避けていなければならない。この間、規則10、11および12は適用されない。2艇が同時にこの規則に従わなければならない…
前回の続きです。 復習かねて、クイズと回答を再掲します。 以下A~K、自分が艇団の中盤でマークラウンディングしている中でのケースをイメージして考えてみてください。 ※マークは上・サイド・下マークが風位に対して適正に設置されている。 ※風速8~10knot/…
RRSの基本構成の回でも紹介した超基本のところに入ります! 第2章 艇が出会った場合 A節 航路権 ヨットに乗り始めて、一番初めに教わることは、この航路権かと思います。基本の基。 ディンギーであれば、スロープから艇を浮かべて乗り込んだ瞬間から、このル…